「ラストワンハンド」のプライド。
社名をブリコルールと掲げてから、私はあらゆる理論や手法の使い手であることを目指して学び続けています。
組織開発のそれぞれの手法にも作用と副作用があり、どの職場にも効く万能薬はありません。それは同じ商いをしている会社は一つとしてなく、会社の中にも同じ顔の人は一人もいないからです。だから理論や施策とお客様との間に立ち、その職場の特徴を見立てて手法を駆使する最後の一手の人「ラストワンハンド」であることに誇りを持っています。
そんな私のプレイヤーとしての特徴はイタコ度が高いことです。
お客様の一人ひとりが“何を考えて何を思っているのか。何を頭の中に描いているのか”を感覚的に知ることがよくあります。もちろん正解ばかりではないのでしょうけれど、この「感覚的」を大切にしています。自分がしてきたたくさんの失敗体験も、このイタコ感覚の糧になっていると思います。人は理屈よりも先に感覚で物事を判断していると思いますし、むしろそうあって欲しいと願っています。
私は「一枚岩」ほど脆く壊れやすいものはないと思っています。
それぞれが自分の役割や天命を全うできる環境こそが組織としてあるべき姿だと思っています。
そのために、職場メンバーのみなさんが事業と理念に対して愛着を持って日々働けているか?を深く洞察します。
在りたい姿は何か、本当にそうなりたいと思っているのかまでを丁寧に受けとめないと、どんな施策を行ってもどこかでいずれ不協和音が生じることになってしまいます。
面従腹背のシラケた感じではなく、それぞれが自分の感覚も大切にして声を上げ行動し、組織としてもユニークである状態をつくりだす。それが私の求める成果であり天命だと考えています。