私は、
「人は、元来弱いものである(性弱説)」と考えています。
だからこそ、その方々の味方でいたい、支援したい、そんな風に思っています。
「弱い」という言葉には、様々な意味合いを含めていますが、この考えは仕事においても同様です。
私は、奇跡的と思える素晴らしい組織を経験したことが、二度あります。
しかし、常に素晴らしい状態でまわっている組織は限りなく稀です。数少なく短い私の人生経験の中では、残念ながらも、そう結論付けています。
ドラマのように誰かの陰の努力が皆に伝わればいいのに
大事にすべき人を大事にしていることが伝わればいいのに
悪いことを言いふらすような、今ある世界ではなく、良いことを言いふらす世界になっていけばいいのに
自分の功績や良い考え、自慢も、たまには誰か周りの人に言えればいいのに
たいていのドラマのように苦しむことはあっても、報われるハッピーエンドになればいいのに
そんな、ドラマのような世界を現実化させたいと思って働いてきましたが、愛で溢れる組織を創り、維持し、ある程度の潤いがあり、世の中に高い品質のものを提供し続けること。その実現はなかなか難しかったと、深く感じています。
ただこれは、あくまで私の周りの話だけで、世の中には素敵な考えを持っている経営者、優秀なマネジャーが沢山います。
メンバーの中にも、志が高い方が沢山いるはずです。
それなのに、なかなかうまくいかない、理想に近づけられない、といったことがあるとしたら、ただ単に、その方々が「他のやり方を知らないだけ」かもしれません。
だからこそ私はプレイヤーとして私の得意な「その場力」を発揮しながら、その組織に必要と思われる営みを、他の人なら立ち入らないところまで立ち入り(怒られない程度に)質問、提案を繰り返しながら、自らが動くことを止めないことにより、支援し続ける。
それを天命とし、「弱さ故に挫けてしまう方々でも、やがては輝けるような世界」を創り上げていこうと思います。