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  • 2020.09.03

    自分を照らしてくれるのは誰か

    野元義久

    BGMはモンパチ。

    リモートワークが日常になりました。
    通勤時間はパソコンが立ち上がるまでのたった数秒です。これまでだと電車の中でアタマを切り替えて仕事に臨んでいましたが、今では数秒で整えないといけません。私はモードを変えるためにBGMをかけています。

    かけるのはモンパチ(MONGOL800)のベストアルバム。飽きもせずヘビーローテションです。歌詞のある曲、特に日本語歌詞が仕事のジャマになることがわかってはいるものの、自分のモードチェンジには合っています。バッターの登場曲のように気持ちをアゲてくれます。

    どうしてこんなにモンパチがいいのか…沖縄の風景が浮かぶ曲は他にもあるし、スリーピースバンドは彼らだけじゃない。

    彼らのステークが私に響く。

    歌詞にのせたメッセージが好きなんだと思います。歌詞にのせたメッセージは彼らのステーク(stake)です。ステークは直訳で「杭」。杭は“握る”“掴む”ものです。私は”自分の信念。胸ぐらを掴み続ける衝動”と定義しています。この表現は、初めてステークという言葉に出会った
    CTI(https://www.thecoaches.co.jp/)のリーダーシッププログラムからきています。
    ※このプログラム内容は 「ザ・ステーク」 ヘンリー・キムジーハウス (著)  デビッド・スキビンス (著)  ウェイクアップ・プレス出版 でも紹介されています。

    モンパチのステークはなんでしょう。ホントのところは彼らにしかわからないし、そもそも彼らが言葉にしていないかもしれません。私としては“いま・ここが一番おいしい。そこを味わおうよ!”というステークだと思っています。彼らの曲は誰にでもありそうな出来事を丁寧かつ肯定的に表現してくれます。過去でも未来でもなく、誰か他の人のことでもない。“いま・ここ”は禅の世界にも通じます。この信念が私に響くのですね。

    私のステーク。

    私にもあります、ステーク。
    「一燈照隅 万燈照国」。

    天台宗の開祖:最澄さんの言葉をお借りしています。

    およそ、“みながそれぞれの場所を懸命に照らした光は集まり国全体を隅まで明るく照らしていく”
    という意味です。私は「それぞれの場所」を「宿命」や「役割」と解釈し、「国」を「家族」「職場」や「社会」と置き換えています。だから仕事でお客様に関わる時にも“みんなに可能性と責任がある”というポジションをとります。

    実はこの言葉はよく誤解されてしまっています。
    “誰かが頑張って隅まで照らしに行こうよ”と思われているようです。
    でもそんなの、その“誰か”にとってはしんどいし、なんだか傲慢だし、照らしてくれるのを待つだけの受け身な人をつくってしまいそうで…私は嫌いです。

    多様性とは主体性のある自己表現があって成り立ちます。照らしてもらうのを待つのではない。
    最澄さんは「みなが」と言ったのです。D&I研修をリーダークラスに提供するだけでは足りないのです。ついでに私は、 “one for all”というメッセージにも違和感があります。それぞれが丁寧に「宿命」「役割」を受け止めて自己表現すれば、ことさらそんなことを言わずとも全体最適・統合は成り立つように世界はつくられているはずだと考えています。同じく“一枚岩”という言葉も好みません。

    もし、世の中が歪だとしたら、まだ誰かが自分の役割をまっとうできていないということです。一隅が照らされていないのです。

    …普段の研修やワークショップでこんなことは言いません。
    見た目だけは十分に歳を重ねてしまった私が、急にこの手の講釈をたれてしまうとウザくなります(笑)。だから直接はこのステークを口にしません。でも、この信念を握ってお話ししています。そうでないとすべての言葉が相手に響かないと思っています。文字にするととても普通のことなのに、あの人が言うとなんか違う…その鍵はステークから発されている言葉かどうかではないでしょうか。

    これは関係、環境の問題。

    もう一つ。一隅を照らせていない状態は誰の責任か?
    それは個人の責任だし、みんなの責任だと思います。自分の輝きは隣にも影響します。全体を照らすなんてちょっと気が引けてしまうけれど、隣が輝くのをサポートすることならできそうです。だから一隅を照らせない状態になっているのはみんなの責任です。

    “隣を照らすことは誰にもできる”この信念も私のステークです。

    このブログを書こうと思えるくらいに、モンパチさんのステークは私をサポートしてくれています。私もそんな仕事をしていきたい!と強く強く思います。

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