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  • 2017.01.18

    シナリオプランニングは想定外だらけ!?

    水田道男

    12月から続く忘年会、新年会の数珠繋ぎがそろそろ終わろうとしている。新年の1月5日に人間ドックをなぜか入れてしまい、その結果が少し気になるではあるが、毎度のことながら物言わぬ働き者・肝臓さんには本当に感謝である。

    この年末年始の時期に、あらたな目標を定めたり、行動を始める人は多いのではないだろうか。私自身も、「自(みずから、おのずから、自己を知る)」という漢字を今年の指針として掲げたりしている。

    そんな年の初めてのワークショップが、シナリオプランニングの手法を取り入れて、自分たちの未来を対話するという内容となった。システム開発を事業として行うクライアントで、そのエンジニアの2025年における働く環境や働き方・働くことに対する価値観等を4つのシナリオに場合分けをして考えることが主な中味である。
    経営戦略を構想する為のシナリオプランニングではないので、アウトプットが目的ではなく、シナリオを作るプロセスでのメンバー同士の対話とそれによる個人の行動変容のきっかけづくりを成果としてデザインした。正に、未来から今の自分を省みるということが目的である。

    参加したメンバーからは以下のよう声が挙がり、様々な気づきが産まれた場となったようである。

     ・どのシナリオになっても大変。ぼんやりできない
     ・未来の変化を受身に待つのではく、今に取り込むことが大切
     ・見えない鎧で今は守られてることを自覚した
     ・ITの可能性、と共にそれによって何をもたらすかをより意識しなければならない
     ・自分は何のために仕事をしているのかを深く考えた

    加えて実施してみて提供者である私たちが感じたのが、個人個人の行動変容に向けたきっかけづくりに留まらない効果であった。それは、対話を通して形成される組織としてのシェアードメンタルモデルである。メンタルモデルがチーム内で共有されることが、そのチームのパフォーマンスや学習を高めることが最近の研究によって明らかにされている。今回の対話では、実に様々なことが共有されていったように思う。2025年の未来だからこそ、そもそも正解など存在しない。識者の仮説や、シンクタンクの予測も持ち込まれない。一人ひとりの考えや思い、感情、価値観が表出される。それによって個人の特性に対する認知が共有されて行く。4つのシナリオの自分たちへの影響の仕方を対話する際には、一人ひとりの今の仕事や事業に対する見方・対峙の仕方が共有される。そして、自分たちにとってベストのシナリオは何なのか、そのシナリオを引き寄せる為にやるべきことは何なのかを対話することで、自分達の理想やそれに向けた行動が共有されて行く。恐らく、このような形で言葉に出来ないことも暗黙的に対話を通して共同化されている筈である。

    そして更に私は、その場で何とも形容しがたいエネルギーを感じた。私の予感であるが、これはシェアードメンタルモデルの形成に留まらない。きっと、シェアードリーダーシップの醸成につながるきっかけになったのではないかと思う。提供者側の希望的観測と言われるかもしれないが、「ワークショップの様子を見ていて、俺はみんなのことを本当に誇りに思う!」と簡潔に力強く場を締めるトップがいる組織だから、それは十分に起こりえることだと強く感じた。個人的な感想で恐縮だが、良い1年のスタートをきらせて頂いたとワークショップに参加頂いた皆さんに感謝である。

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