BLOG

  • 2020.02.04

    偶然なのか必然なのか

    BLOG

    先日、日本画の個展を初めて訪れた
    友人の奥さんが日本画の画家ということが発覚し
    興味を持って行ってみた

    帝国ホテルの会場に恐る恐る足を踏み入れる
    良い意味で期待を裏切られた

    素人ながら画というのは
    白いキャンバスにある程度の構想を持ちながら
    その構想を筆で目に見える形に落とし込むことと認識していた

    今回の画は違った

    先ず、墨を無作為に画面に落とす
    そして、その点と点を結んだ線を
    骨格に見立てて、生物の形を連想しながら描いていた

    この方法だと、例えば牛を描きたいと思っていても
    無作為に落とした墨の跡から牛を描けないかもしれない

    先に何を描こうか決めておらず
    線を結びながら何を描こうか考えているのである

    墨は無作為に落としているので偶然である
    しかし、線を結び、形を帯び、完成した画を見ると
    その墨の跡は偶然とは思えず
    ちゃんとその場所に意味を帯びていた

    また、描かれた生物は普通の形ではなく
    実際のように立体的で躍動感が表現されていた

    偶然とも言える状態を所与として
    そこから形や意味を紡ぎだしていくプロセスは
    仕事においても同じかもしれない

    例えば、お客様との出会い
    それは偶然かもしれない

    ただ、そのお客様とだからこそできる仕事があると思う
    そうしてできた仕事はかけがえのないものであると感じる

    現在あるお客様の人事制度を作っている
    お客様の特徴(社員の方の特徴、事業の特徴、組織の特徴)を加味して
    お客様と議論を重ねながら、時には本音でぶつかりながら
    最終的に思い切った制度を設計した

    このお客様とだったからこその進め方や制度の内容であると思う
    プロジェクトの一山超えた今はお客様と一緒に前を向いている
    個人的にもこれからが凄く楽しみである

    今後のご成長を応援していきたいし
    可能であれば関わらせていただきたいなと思う

    もし、ある程度できた制度を納品していたら
    そのお客様とだからこその仕事は生まれなかっただろうし
    別にそのお客様でなくてもよかったことになる(お金は入るかもしれないが)
    今回のような関係性や思いはきっと生まれなかっただろう

    お客様との出会いは偶然であったかもしれないが
    一つ一つ紐解き、紡いでいく中で
    このお客様と出会った意味ができ
    このお客様とでなければできあがらなかったものができたと思う

    出会いは偶然かもしれないが
    不思議にも偶然ではなかったように感じる
    意味のある時間を頂いているなと改めて感じた

    そんな気付きをくれた日本画
    1つ買おうと思ったが価格は6桁
    その画との出会いの偶然に意味を見出すことができなかった…

    西村元太

メルマガ購読希望の方はこちら

メールアドレス
お名前

会社名

2015 copyrights BRICOLEUR