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  • 2017.05.01

    利益を生む経営理念

    野元義久

    告白します。

    こんな仕事をしながら(いや、こんな仕事をしているからこそ?)、各社が掲げる経営理念に対して、少し疑いの目を向けてしまう自分がいる。

    私は、
    経営理念は、
    現場が逡巡した時の最後の判断基準であり、会社が生きている意味だ
    と、定めている。

    ※参考 企業発展の礎となる経営理念の研究 佐々木直氏 著
    「経営理念とは、企業の存在意義を明確にし、合わせて社員の人生を形作る哲学であり、行動規範となる原理・原則である。」
    佐々木氏は、投資家や顧客にとっても、経営理念を他社と比較して、その会社への投資・その会社からの購買を決定する判断軸である、とされている。

    ではなぜ、疑いの目を持つかというと、
    最前線の現場が「経営理念を意識した行動をしていない」…
    酷い時は「意識した行動がどういうものかがわかっていない」…
    ので、結局のところ理念と現場の行動の言行不一致が過ぎるケースが少なくないからだ。

    さて、このブログを書きたくなったのは、ある経営者が「おれはプロパーの昇格を支持する」と言われたことに端を発する。

    その方の会社の理念には「創意工夫 ※意訳」という言葉がある。

    正直なところ、よく聞く言葉で、意地悪く言うと耳触りのいい言葉である。
    しかし、この会社はお題目で終わらせていない。

    「いい?野元さん。ウチの現場は毎日毎日、難しくてややこしいことが起きるわけよ。そりゃメンドくさいことばかり、もう業界の常としてさ。」(これ以上は書けないが、素人でもそのレベルは想像出来る業界)

    「で、他の会社の現場がどうするかってーと、上手く逃げるわけだ。決まり事としては…とか、そう言われても…みたいに対応しちゃう。それでもやっていけるの。みんな、そうだからお客さんも諦めてる。」
    「でもね、そこにそもそもの業界常識自身の不条理があるの。それがウチにはチャンスなのよ!」

    こちらの会社では理念には基づいた行動が奨励されている。
    よって、上手く丸めることは賞賛されない。むしろ自社利益だけに寄った判断、前例に倣って考えない行動は厳しく叱責される。

    「創意工夫しているか?」が最優先でチェックされる。

    具体的には、
    利害関係者から寄せられる難題を、その場でなんとなく収めることをせず、丁寧に持ち帰る。そして社内で検討し創意工夫を重ねた結果を利害関係者に提案することが行なわれている。

    そしてこの姿勢を持って地道に信頼を勝ち得ることで、「ここは他とは違う」と思われ次の声がかかる。

    これは「利益を生んでいる」。

    そしてこの方は「だから経営理念に心底から共感する社員を重宝したい。だから、新卒を採用してプロパーが活躍する会社が望ましいと思ってる。自分はプロパー代表としての責を問われている」とおっしゃる。

    私自身、会社を興した末席の一人として、「何のために我々は存在を許されるのか」を問い続けている。

    経営理念が現場の行動を後押しし、それが利益を生むサイクルにならないとすれば、
    創業者は悲しみ、魅力のない会社になってしまうに違いない。

    経営理念の策定や実現をお手伝いすることも多いブリコルールとして、ここに書いたことを忘れず、私たち自身ブリコルールがこれを棚上げせず、最も厳しい目でセルフチェックを続けたい。

    みなさん、引き続き、ぜひとも客観的なフィードバックをお願いします!

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