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  • 2016.11.01

    良かれと… 疎ましいアドバイス。

    野元義久

    選抜された女性対象のワークショップが、新しくスタートした。

    弊社顧問:石原直子の基調講演
    「なぜ、今、女性にリーダーシップを求めるのか」
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    石原のメッセージでキモチもアタマも揺さぶられた参加者は、はじめから深い対話を重ねていく。

    実は講演の1時間、私も揺さぶられ、3回ほど泣きそうになった^^;

    一番の泣き所は終盤、
    「リーダーシップを発揮するとは、Willingly help youと言って頂けること」
    というくだり。
    長く研究してきたファシリテーションにおいて、私が、
    「ファシリテーティブなリーダーとは“してもらう屋さん”である」
    と言っていることに通じる。
    共感度MAXで泣きそうになってしまった。

    最近、経営幹部の方々にファシリテーションをテーマにした講演を行う機会が増えている。
    講演で手の上がる「会議の困りごと」は数々あるが、結局のところ「意見が出ない」と「意見がまとまらない」に集約されていく。この困りごとをいかに乗り越えるか、という講演内容のリアルさが好評頂いているようだ。

    例えば会議場面でも“してもらう屋さん”としては「メンバーが意見を言わない」ではなく「メンバーに意見を言ってもらえない」と解釈した方が良い。それは自責の解決策につながるからだ。

    しかし私たちは”する屋さん“としてのスキルを鍛えられてきた。それはそれは長く、新人の頃から鍛えられてきた。
    そして経験を積み、業績を上げ、大きな責任を負うほどに自分がなんとかする力が備わってきた。

    よって、急にマネジャーとしてメンバーの力を束ねる役割になり、他者の力を活かす、“してもらう屋さん” 力を期待されるが、そんなことは教わってこなかったので出来ない。やはりハイパフォーマーと良いマネジャーはイコールにならない。

    ”する屋さん”に必要なのがexecuteする力だとすれば、”してもらう屋さん”に求められるのはcauseやinfluenceする力である。
    「マネジャー研修ならやってるよ」と言われるかもしれないが、テクニカルなマネジメントスキルとかフレームの前に、「してもらう」というスタンスが確立されていないからスキルが上滑りするのだ。

    私の講演でやってもらうペアワークに「互いのプライベートの困りごと解決」がある。このワークでは提案とアドバイスを禁じる。

    この時点で「難しそう」と感じた方は勘がいい。要は質問だけが相手に出来る貢献なのだが、これをやり続けるのはかなり難しい。目の前に困っている人がいたら「役に立ちたい。なんとかしてあげたい。気の利いた解決策を教えてあげたい」と思う。気の利いた質問の前に、自分が解決策を考えたくなる気持ちを抑えることが難しいのだ。そこを体感して欲しいワークである。

    やはり上位職の方ほど難しいようで、自分が解決するスタンスが染み付いているようだ。

    ちなみに長年の個人的な研究で、我慢できずに解決策を言いたくなる話と、言いたくなる相手がわかってきた。

    言いたくなる話とは?

    自分が苦労の上に乗り越えたテーマ。「それはこうしたらいい。こうすべきだ」と語らずにはいられない。

    言いたくなる相手(本人が考えるのにじっくり付き合えない相手)とは?

    身内。特に目下の人。いつでも会えるから「じっくり」はまた今度、となる。

    上司にとってメンバーからの相談ごとはこの二つの条件が重なる。
    日々、疎ましいアドバイスをしてしまいがち・・ということになる。だから、上位職には難しい。
    会議をみると組織風土がわかる。
    会議の進め方を観察しているとマネジャーのリーダーシップスタイルが垣間見える。

    「ウチのメンバーは意見を言わない」と思ったら「意見を言わせていない自分がいるかもしれない」とチェックして欲しい。

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