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  • 2016.10.14

    人事制度を見立てる5Cとは?

    水田道男

    前回の野元のブログにこんな件がある(http://brico.ne.jp/blog/detective)。

    ブリコルールはオプティマムデザインと称し、ワークショップや研修のプログラムをパッケージ化(同じものを大量販売)しないで毎回つくると決めている。

    毎回、本当に毎回、プログラムを考える。「同じやつを今年も」と言われても考える。手がかかる(>_<)…儲かることを最優先しない、と決めたことになる。

    手がかかるし、儲からないけど毎回つくるのがシンプルに私達は好きなんだと思う。
    実は、このブログについても、各人が毎回・毎回好きなことを互いに干渉することなく書き散らして良いことを3人のルールにしていた。だから、テーマもばらばら、書きぶりもばらばら、マーケティング・営業的な観点もなかったり、あったりとばらばら・・・

    そんな私達だが、このブログについて一つ、決めた(PR担当の弊社平田に決めさせられた)ことがある。
    前回の野元のブログから、「私たちの考え方やサービスの内容に接続させて書くこと=プロモーションにつながることを書くこと」をルールとしてみることに。だから、小野寺の家族の話は、もういらない!ということに(ファンの皆さん、すいません)。

    ということで、今回私は、最近携わることが多い人事制度案件について書いてみようと思う。ベンチャー企業が実質的に初めて人事制度を創るお手伝いをしたり、既にある制度の改善をお手伝いしたり、更には評価者研修のみのお手伝いをしたりと、様々な立ち位置から関わる機会を頂いている。そうした様々なプロジェクトに関わる際、自分なりにその会社の人事制度を見立ているメガネを今日は紹介したい。「人事制度の5C」と勝手に名づけているものである。

    最初の2つは制度の内容そのものに関するC。次の2つは、制度の運用に関するC。そして、最後は、内容と運用を包含した人事制度に対する認識に関するC。
    以下、この順で説明を加えたい。

    最初のCは、Cutoff(切断)。
    各人事制度には、その構築や運用を通して実現したい目的が本来はあることになっている。
    しかしその目的が総花的になっていてよく分からないことが意外に多い。私はよくクライアントと、書かれている目的を実現する上で、捨てるべきものは何か?を議論する。切断するものを明確にすることで、人事制度(あるいはその改訂)の目的が鮮やかになって行く。

    2つ目のCは、Consistency(一貫性)。
    目的が明確になっていても、人事制度を構成する各制度に一貫性が保たれていないケースが多い。人事制度とはそもそも経路依存性の高いシステムだと思うが、「人事は時流に従う」とばかりに、ある意味無節操に様々な制度やルールが変えられたり、加えられたりしている。

    人事制度は100社100様であるからこそ、目的が明確で、一貫性のある構造であるかどうかを見立てることを意識している。

    3つ目のCは、Competence(職場の運用力)。
    運用力とは、評価者のスキル、社員の人事制度へのリテラシー、職場のコミュニケーション状態等が影響する人事制度を運用する力のことである。人事制度の内容の是非を議論する前に、運用状態をしっかり見立てなければ、どんな人事制度を導入しても結果の変化には至らない。

    4つ目のCは、Channel(人事の現場とつながる力)。
    人事制度の運用とは、究極、部分最適と全体最適の葛藤解消プロセスである。だから、現場に丸投げでは絶対に上手く行かない。人事が、「従業員のチャンピオン」「変革のエージェント」「制度の番人」という機能を上手く使い分け、適切な運用支援を行うことが極めて大切になる。

    これだけ現場の多様性が高まると人事部によるセンターコントロールに持続性は無い。ビジネスパートナーとしての人事部の関与・支援が欠かせないと思う。

    そして、最後のCは、Capital(資産・資本)。
    上述の4つのCが満たされていると、その結果として、現場で人事制度は貴重な資産・資本として認識されることになる。不平・不満の温床になることが多い人事制度だが、本来は経営から預かった資産、そしてそれを活用して新たな成果を生み出す資本として認識されるべきものだと私は考える。「人事はひとごと」ではない。私たちが人事制度に関連するコンサルティングサービスを「組織資源開発」とネーミングしたのはこの思いからである。

    以上の5Cのメガネをかけながら、クライアント組織の状況を把握し、プロジェクトの方向性や私たちの関わる領域を見立てるようにしている。
    PR担当の平田のメガネに適ったかとどうかは分からないが、「やっぱり書き散らした方が楽しいな」という感想を加えて終わりにする。

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